自己臭恐怖症
自己臭恐怖症とは
わきがの臭いがまったくにおわないにもかかわらず、自分はにおうと完全に思い込んでいて、 わきがの専門家を訪れるという方もいます。
このようなケースでは、 においの原因が“体”にあるのではなく“心”にあるので いくら手術をしてもわきがは治りません。 こういう状態が酷くなると、自分のにおいを気にするあまり、 外出することや人と会うことを恐れるようになることがあります。 こういう神経症的な状態の人のことを「自己臭恐怖症」といいます。
いくら周りや家族の方が「ぜんぜんにおわない」と本人を慰めても、 本人は「自分をなぐさめるために言ってくれてるんだ」と聞く耳を持ちません。 さらに状態が悪化すると、精神的に追い込まれ、対人恐怖になり、 社会生活を送れなくなる状態にまでなってしまうこともあります。
なぜこのような事態が起きるのかというと、 現代社会の過度な清潔志向や無臭志向にあるといわれています。 抗菌加工や除菌加工された製品や、生活のにおいを消す消臭剤、 また、それらを宣伝するために、においを悪者にしたような大げさな テレビコマーシャルなどを、日常生活で当たり前に目にするようになりました。
人は生きているので、いつも完全に無臭でいることはありえません。 体調などによっても、においはいつも変化しているのです。 必要以上に気にすることはありません。 人それぞれ個性があって当たり前ですし、においも個性の一つです。 「自己臭恐怖症」を克服するためには、うまく自分の性質を理解し、 付き合っていけるようになることが必要です。